真冬の時期になると、学生時代、朝起きると真っ先に私は1階の台所にあったストーブにマッチで火をつけて暖を取っていました。
そんな私が小学3年生のとき、ストーブで温まりたい思いが災いした、ある行動がありました。
「体が凍るのではないか」というくらい冷えきった真冬の早朝、我慢できず1階に向かった私が、いくらストーブの火をつけようとしてもつきませんでした。
さらに数日前に購入した石油もあいにく全部使い切っていました。
「もうダメか」と諦めかけたとき、「こうなったら自分で石油を買いに行くしかない!」と私の脳裏に浮かびました。
1人で財布と空の石油タンクを持って、自宅近くの販売店まで走って行き、石油を購入してしまったくらい私は寒さで体が震えていました。
石油を購入し、片手に重い石油タンクを持って自宅に帰ると、「寒い中お疲れさま!」と家族全員が私を温かく迎え入れてくれました。
「ホっ」とした気持ちになった私は、家族に石油タンクを差し出し、仲良くストーブの前で暖を取ることができました。
ストーブを前に家族一同身も心も暖まった、少年時代の懐かしい思い出でした。